【放電灸】「疲労物質はプラスの電位を帯びている」メディア掲載実績<1>
<第1回>
「壮快」に紹介された発売当初の放電灸
当店でロングセラーの放電灸は、当社の初代代表・阿竹實が1996年に開発しました。発売直後から、根強い人気とご好評を頂戴しており、発売開始から1年後の1997年(平成9年)には、「お灸シール」として健康情報誌『壮快』で特集記事も組まれました。
放電灸の特集記事が掲載されている『壮快』は、現在入手が困難となっております。
そこで『温もり本舗』の顧客様に向けて、該当の記事の内容を6回に分けてご紹介いたします。
健康維持や今後のお買い物に役立てていただけますと幸いです。
第一回の今回は、阿竹實が放電灸の発明に至るきっかけとなったハリ治療、江口治療院院長、江口和子先生のインタビュー部分を当時の原文のままご紹介します。
◆『壮快』1997年1月号 p.201~203
お灸シールを治療に使って肩こり 筋肉痛から関節痛まで解消している治療院
江口治療院院長 江口和子
「患者さんに評判」
体にたまった電気を放電する
お灸シールは、こりや痛みのある患部やツボに貼るだけで、症状が軽快する不思議なばんそうこうです。私の治療院に通っている患者さんの一人、阿竹實さんが、ご自身が受けた長年のハリ灸治療などからヒントを得て考案されました。
私の治療院でも、これをマッサージやハリ治療と併用して使用しています。その結果長年の腰痛が緩和した、ひざ痛が解消したなど、愛用者は増える一方です。
まず、このシールがどのようなしくみでこりや傷みを取り去るのか、発明者の阿竹さんのお話を紹介します。
発明者のひらめき
「このお灸シールは、体の局所にたまった静電気を中和して、血行をよくするシールです。
私がいろいろ勉強した結果、こりや痛みは、体内を流れる微弱な電流の変化によって起こるのではないかと考えるようになりました。
つまり、体の特定の部位に乳酸という疲労物質がたまってプラスの電気を帯びると、血液中のマイナスの電気とひきつけあって、血の流れが滞ることから、こりや痛みが生じると考えたのです。
私自身、ハリ治療を受けている際ツボに針を刺したときに、ピリッとするほどの電気を感じたことがありました、これは金属である針が、体の中にたまった電気を空気中に放出させたのではないでしょうか。
また、もぐさを使ったお灸が完全に炭になると、電気抵抗(電流を流れにくくする性質)が焼失し、患部の静電気を発散していると考えられます。
このような経験から針や火を使わずに、お灸と同じような効果を得られる治療器具ができないものかとさまざまな試行錯誤をくり返して生まれたのが、お灸シールなのです。」
お灸シールの仕組み
お灸シールには、電気抵抗がゼロに近いという特殊な繊維が埋め込まれ、空気との接触を保つために九つの穴が開いています。
この繊維が患部にたまったプラスの電気を皮膚の表面に引き出し、空気中のマイナスイオン(電気的な性質がマイナスの原子)と中和させて放出するのです。物理学でいう、いわゆるコロナ放電の原理が応用されているようです。
このようなしくみで、お灸シールは体の中にたまった静電気を取り去り、血液の流れをスムーズにして、こりや痛みを和らげてくれるのです。
ツボに貼ればさらに効果がある
私は、こりや痛みをいわゆる気(東洋医学が考える体内エネルギー)の観点からとらえているので、必ずしも阿竹さんと同じ発想をしたわけではありません。しかしながら、これを使った患者さんに、症状が改善される人が多いことから、常時使用してみることにしたのです。
どのような場所に貼れば効果が得られるのか、私の治療経験からお話ししましょう。
簡単な貼り方としては、痛みや不快感を感じる場所に貼ることをお勧めしています。ツボ治療的な貼り方をすれば、さらに効果は上がりますが、患者さんが自分貼る場合は、正確なツボの位置がわかりにくいと思われるからです。
痛みを感じる部位を指で押してみて、一番痛いところに貼れば、それだけで、痛みがかなり軽くなるはずです。
痛みが激しい場合は一枚だけでなく痛いところの周辺に数枚貼ると効果的です。また、肩こりの場合は、こった筋肉の筋に沿って貼ってください。
江口治療院での治療の実例
現在私の治療院で治療を受けている渡辺さん(五十一歳)の例を紹介します。
渡辺さんは、クリーニング店の女性経営者で頸肩腕(けいけんわん)症候群(首・肩・腕に、こりや痛みが起こる病気の総称)の治療を受けています。
長年、同じ動作をくり返しているうちに右腕が痛み出し、腕があがらなくなったり、夜中に痛みで眠れなくなったりして、来院されるようになりました。
私はまず全身のマッサージをしてお灸シールを右の肩甲骨から右肩、右手首にかけての筋肉に沿って、九枚貼りました。
効果は思ったより早く現れました。一時間ほどで腕の痛みがずいぶん和らいだというのです。さらに、お灸シールを貼ったままで寝ると、夜中に痛みで目を覚ますことがなくなったということです。
渡辺さんの場合もそうですが、患者さんに共通していえるのは、本当につらい症状のときほど、効き目が強力に現れるということです。
また最近では、テニスなどのスポーツをする人もひじ痛などの予防のためにお灸シールを愛用しています。
さらにお灸シールは、ひざなどの関節の痛みにも良好な効果を見せています。年配のかたに多く見られる膝の痛みには、押してみて痛い場所はもちろん、漆眼(しつがん:膝の皿のすぐ下の左右のくぼみにあるツボ)に貼るとさらに効果的です。
また、合谷(ごうこく:手の甲で、親指と人差し指の谷間にあるツボ)は、主に顔面の病気に効果があるツボです。
眼病やおできなどでお悩みのときは、ここにお灸シールを貼ってみてください。
最後に注意点として、のぼせやすい人は、首から上に貼ったままお休みにならない方がよいでしょう。血行が良くなりすぎて眠れなくなることがあるからです。
また、貼ったシールは、二日間を目安に新しいものと交換することをお勧めします。肌が弱くかぶれやすい人は、いったんはがしたら、中一日ほど肌を休めるとよいでしょう。
以上、1997年1月号『壮快』の放電灸紹介の冒頭部分を原文のままご紹介しました。発明秘話と、治療に放電灸を使用するハリ治療院からの効果的な放電灸使用方法について、参考になる内容だと思います。
ぜひ、今後の放電灸のご利用にお役立てください。
次回以降は、放電灸の体験者の声を丁寧に取材した内容です。